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たびさぽーとおすすめ温泉  山中温泉」              
源泉数 9本
総出量 2000リットル/分
泉温 48.5度
泉質 カルシウムーナトリウム硫酸塩泉
効能 動脈硬化症、切り傷、皮膚病など
おススメ宿 ホテル大黒 せせらぎ亭など



加賀山中は俳聖・松尾芭蕉ゆかりの古湯である。 奈良時代の高僧、行基が発見したといわれる山中は、平安末期に能登の地頭、長谷部信連が
”湯ざや”とよばれる総湯(共同湯)の周りに12にんの家臣を住まわせ、宿を構えさせたのが始まりとされている。 正徳年間の古地図をみると江戸中期に山中は、42件もの宿をようする1大温泉地に発展していた。
江戸期の湯街を再現する南町ゆげ街道を下り、芭蕉の湯にちなんでつけられた総湯「菊の湯」で早春の渓谷めぐりでかいた心地よい汗を流すとする。
この街には能登半島地震の影響は見えない。
緑色の変わり瓦をふいた天平風の威風堂々とした浴舎である。総御影石造りの湯殿に、芭蕉を9日間もこの地に滞在させた澄明な湯が溢れていた。
湯上り後、「芭蕉の館」と、かつて湯治客が必ず参拝したという芭蕉ゆかりの医王寺にも足を延ばす。
芭蕉は渓谷美と温泉にすっかり癒された。 「おくの細道」での旅で山中での9日間ほど人間性を取り戻せた日々はなかったのだろう。
だが希代の俳人を再生させたのはなによりも山中の人々のもてなしの心だったに違いない。